2018年10月23日

手元にはいつも好きな季節を。
切手で感じる日本の四季。

突然ですが、あなたの好きな季節はなんですか?過ごしやすい気候になり、穀物や野菜が実りを迎える秋。クリスマスにお正月、いろんなイベントとともに一年が始まる冬。寒い冬から暖かくなって、桜、お花見、新しいことに挑戦する春。暑い暑いと言いながらも、当たり前の景色がキラキラと輝く夏。日々の移り変わりを楽しめるのが日本の四季の美しさ。今日はみなさんに日本の四季の楽しみ方を、和菓子を通じてお伝えします。


和菓子の魅力は季節の移り変わり

和菓子の魅力は季節を感じられること。春は桜餅、夏は水ようかん。この季節といえばこれ!といった代表的な和菓子はもちろん、色や形、抽象的なもので季節を表現するのも日本の奥ゆかしさ。例えば「きんとん」もその一つです。
きんとんは一年を通して形は同じですが季節によって色が異なり、色のみで季節を感じることができる和菓子。涼しげな寒色系のきんとんからだんだんと暖色系を使ったきんとんに移り変わるのをみると、「いよいよ秋が始まったな」と季節の移ろいを感じます。


やっと出会えた、秋の和菓子。

大好きな季節、秋。待ちに待った季節の訪れはとてもウキウキしてしまいます。同じ名前の和菓子でもお店によって素材や色が違ったり、ちょっとした工夫があったり。これにしよう!と、ようやく決めた和菓子は特別。

和菓子は少し角度を変えるだけでいろんな表情を見せてくれます。一般的には和菓子には名前がついていますが、自分が思った名前をつけて楽しんではいかがでしょうか。


また次の季節まで。待つ時間も楽しもう。

お花、植物、空。様々な自然の表現を楽しむ和菓子ですが、やっぱり一番美しいのは本物の自然。和菓子は本物の自然がヤキモチを焼かないようにちょっとだけ季節を先取りして表現します。本物が見頃になる頃、和菓子はまた次の季節へと模様替え。大好きな季節も一年待って、やっと出会えたと思ったのにあっという間にお別れがやってきます。

そんなときにはさみしい心を和ませてくれる和菓子の切手がおすすめ。日本郵便が10 月24 日に発行する特殊切手「和の食文化シリーズ 第4 集」は、秋から春の和菓子が切手で楽しめますよ。
一般的な和菓子を元に、今回のため特別に考えられた和菓子だそうです。


手紙と切手に想いを込めて

美味しい和菓子を食べていて思い出したのは、和菓子が大好きなおばあちゃんのこと。

メールにSNS。想いを伝える手段はたくさん増えたけれど、いつもは言えない心の内を伝えるにはやっぱり手紙を使いたい。「手紙を送るときは切手にも思いを込めるんだよ。」小さい頃からそう言われて育ってきた私の家にはいつも可愛い切手が常備してあったなぁ。誰かに手紙を書くときは思いを込めて書くことはもちろん、この人にはどんな切手が似合うかな?そんなことを考えるのも手紙を書く楽しみの一つ。

「和の食文化シリーズ 特別編」には和菓子の切手だけでなくお茶の形を模した便箋もついています。「お茶を飲みながらほっこりした温かい時間を過ごしてね。」そんな気持ちと一緒におばあちゃんに手紙を書きます。最後に喜ぶ顔を思い浮かべながら、切手を貼って出来上がり。

見て、送って、心を込めて、和菓子の楽しみ方は食べるだけにとどまりません。あなたにとって素敵な和菓子の出会いがありますように。